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愛知県版スパン表作成(木材の強度試験の基本とデータ処理)研修2!

こんにちは!
ウッドビレッジ事務局ブログにお越しいただきありがとうございます。

昨日に引き続き、2日目の様子を報告です。
朝から雨模様、昨日とは違い、蒸し暑さがあまり感じなかったので助かりました。
ヘルメットをかぶり研修の開始です。 (午前で終了予定)


古川先生から「試験梁」の曲げ強度試験の説明を受けています。
試験体は杉材(幅120mm×高さ240mm)10本、 曲げヤング係数と曲げ強度を測定します。
昨日、測定結果から「目視による等級区分」と「機械による等級区分」についても確認します。


試験機と計測器です。

試験体に対する荷重方向は3等分点4点荷重です。

試験開始です。



試験は梁の上から2点で荷重を加えていきます。
徐々に荷重を大きくしていくと梁の中央部分がたわんでいき、割れが生じ、最後は荷重に耐えきれなくなり大きな音とともに破壊につながりました。

試験体227 目視等級2 ヤング係数 E70 
試験体227 Pmax 58.17KN  中央の歪 62.89mm 1/57  曲げ強度 30.29N/mm2
の結果が得られました。



他の試験体の破壊状況です!



最後の試験結果の考察の様子と試験結果です。
試験結果からの曲げヤング係数は後日算定とのことです。

目視による等級区分は目安にはなりますが、節が多い3級でも弱くはないように思われます。
梁の中央に大きな節がある時は、注意が必要のように感じました。
機械等級(ヤング係数)の大きい数値の材料はやはり曲げ強度に強いことがわかります。

ヤング係数は木材の強度を示す指標となり、数値が大きいほど「強く、たわみにくい材」ということを指しますね。
(ヤング係数、E50、E70、E90と表示)
ヤング係数が大きいものほど同じ荷重を加えた時のたわみが小さく、強度が優れています。
木材は年輪幅が狭く密度が高い試験体は、ヤング係数が高くなり強度が優れていると思います。

木材は自然産品ですので、同じ樹種でも育った環境や製材された部位、乾燥の度合いなどによって強度や耐久性が異なってきます。建築に用いられている木材は、狂いが少なく、強度があり、品質の安定した木材が必要ですね。
今回の「木材の強度試験の基本とデータ処理研修」を機に、これから秋にかけて、杉・桧材を合わせて200本ちかく試験を行い、データを収集する予定だそうです。
「愛知県版スパン表と利用の手引」が作成され、県産材の利用促進につながると良いです。
私も大いに活用していきたいと思っています。

私なりに研修を記録しましたので、違っている場合はご容赦ください。
参加された皆さまお疲れ様でした。

「ウッドビレッジ」では、木造住宅展示モデルの見学を行っています。
また、住宅に関するご質問やご相談などありましたら、お気軽に各展示場担当者まで、お問い合わせくださいね。
名古屋で注文住宅をお考えの方もお気軽にウッドビレッジへお越しください。
お待ちしています。